自分の大学選びはよかったのか、卒業して改めて考えてみる

f:id:yuutakami:20180426152218j:plain

f:id:yuutakami:20180426152246j:plain

私はこの3月に大阪市大を卒業した。


自分が選んだ大学について、その選択をした理由を丁寧に思い出したいと思う。


なぜ今そのような振り返りをするかと言うと、受験をするとを決めてから入試までの期間が短かった為、大学選びを納得いくまで考えることなく進学してしまったからだ。


私が大学に求めた条件を優先度が高い順に列記する

①ある程度以上入るのが難しい大学

②キャンパスが好み(大学らしい建物があるキャンパス、大学を象徴とする歴史的建造物がある。)

③過ごしやすい立地(馴染みのない土地のほうが良い)

④学部構成が一般的

⑤馴染めそうな雰囲気を感じるか

⑥自分がなんとか入れそうな大学(自分の得意科目が有利になる大学)

⑦卒業できる程度に興味がある専攻内容


①から詳細を説明する。

私は大学の入学難易度に異常にこだわっていた。そのメンタリティは「周りにバカと舐められたくない」と思う気持ちが異常に強かったからだ。

このような思想になったのは養育環境の影響が一番大きいと思う。幼い頃から自分の周りは大学至上主義な教育方針の人間が多く、どこ大が賢いだバカだという話をよく耳にしていた。加えて中学受験をしたので大学の話を耳にしない期間はあまりなかった。更に小学生の頃から自分は頭が良い部類の人間だと自惚れていたので、周りにバカと思われそうな大学には絶対に行きたくないプライドが異常に高かった。(※具体的な基準は、学科試験のみで受験可能な全ての学部でマーチ等の私大主要学部より入学の難易度が高い大学)


②③④⑤について。私は高校時代、大学という機関に異常に憧れを持っていた。大学生活は高校以前にある生活の強制力がなく、地位と自由な時間があり、好きなことを突き詰められる人生のボーナスタイムだと思っていた。また、パルフェやWHITE  ALBUMといった大学生が主人公のノベルゲームをやることで大学こそが自分の理想とする時空間ではないかと妄信していた。

このような自分の理想とする空間を選ぶために、自分の感性を基準に②③④⑤という「大学らしい大学」の条件があった。

②の大学らしい建物の定義は、ビルや綺麗な近代建築ではなく、歴史的建造物になるような大学以外ではあまり見かけない建築で作られた校舎である。キャンパスのレイアウトは、狭い敷地に建物が詰め込まれているのではなく、並木道がありゆとりある配置になっているほうがよい。また、その大学を象徴する建物があってほしい。(結局は好みの問題)

③は立地面での基準である。私は大学は、都会かその郊外(街の中の一部になっている)に立地するものという印象があったので、大学以外周りに何もないような研究施設の色のする大学は好みではなかった。

④は、私は経済、法、文、理、工、医といったシンプルな学部名が好きで、長ったらしい名前やカタカナが入るような学部が多くあるのは好みではないので条件に加えた。つまり、ある程度の歴史のある大学のほうが良く単科大学はあまり好まない。

⑤は学生の雰囲気の想像や性格的に自分に合うかどうかの直感である


ここで①を確実に満たし、②〜⑤の条件もある程度満たしている大学を整理すると、

東京大学

一橋大学

神戸大学

早稲田大学

北海道大学

大阪市

の6校となった。


⑥は現実的な問題で、自分の学力で入れる大学はどこかという問題である。私は中学高校で落ちこぼれるほど成績が悪かったので、上記レベルの大学に入れる学力には達していなく、プライドだけが先行していた。

しかし大学には入りたいので、自分の力を最小限の努力で最大に活かす方法を考えた。

私が思いついた方法は、自分の得意科目の配点が高い入試方式を選ぶという当たり前の発想だった。

私の学力は英語や国語や歴史などは話にならないレベルだったが、文系数学、地理、地学が武器になるレベルではあった(センター試験で9割以上得点できるが東大レベルの入試では全く得点できない程度)ので、この3科目が使えてなるべく配点の高い入試を調べた。

そして見つけたのが、神戸大学発達科学部前期日程と大阪市大理学部後期日程、そして早稲田大学教育学部地学入試枠の3校だった。

得意科目の割合を計算すると、神戸大は2次試験は100%、総合では75%、大阪市大も2次試験は100%、総合では81%でこれなら少し頑張れば受かりそうである。早稲田大は56%ほどであるが、数3Cをどうにかするのと、全問マークシート式の英語で足を引っ張らなければ何とかなりそうである。

結局受験対象はこの3校になった。


あとは⑦のそれぞれの学部で学ぶ内容への興味だったが、どれもニッチな学問でそのような多くの人が学ばない学問をすることに憧れていた自分にもある程度興味は湧いたが、神戸大学の学問領域は芸術色が強く、入ってからやっていけるのか不安ではある。


以上の条件から決まった3校からどれを選ぼうか検討する。

早稲田大は圧倒的に知名度が高く大学の存在感が大きい。社会的メリットが大きく最も無難な選択かもしれない。しかし私がこのような巨大集団に属すると、もうレールに乗った周りに流されて生きる人生になると確定してしまうように思えた。自分が大した人間じゃないのに大学名を鼻に掛け自分を大きく見せるような人間になりかねないと思える。

また、ずっと東京に住んでいる自分にとっては地元の大学なので新鮮さは一切ないだろう。地元の大学だからという愛着がないわけではないが、やはりどうしても志望したいというほどでもない。

さらに、中学高校の同級生と似た属性の学生が多数いるのではないかと思えた。その属性とは、ある程度恵まれた家庭環境で不自由なく育ち、適当に人生を送っていてもそれなりの地位になれてしまうような人間である。このようなタイプで偏った交友関係が多かったので大学もそれでは面白くないと思ったし、視野が狭いまま人生を過ごすことになると思った。

神戸大や大阪市大のほうが今まで交流しなかったタイプの学生の率が高そうで、知り合いもいなく、周りに流されにくく自分で考えて大学生活を送れそうだ。初めて住む土地での生活もできるし私には魅力的に感じた。特に神戸大はキャンパスの建物がカッコいいし、山肌にあるキャンパスも独創的で魅力的だし、神戸の街にもカッコいいイメージがあった。しかし専攻内容に不安がある。

当時は地球科学のほうが明らかに興味があったし理系学部に進学したい気持ちも大きかった。一番卒業しやすそうなのはレベル的にも大阪市大である。早稲田大や神戸大に仮に入れても優秀な学生に埋もれるどころか落ちこぼれる可能性も高い。

どの大学も一長一短である。受かる可能性で言うと大阪市大>神戸大>早稲田大だろう。が、自分が一番どこに行きたいかは決定打に欠けたままセンター試験を迎えることになった。


〜〜〜〜〜


結局受験したのは大阪市大の後期日程と早稲田大の地学受験枠だった。神戸大は立地や街への憧れはあったが、専攻内容を考えると選べなかった。

結果は大阪市大 ○ 早稲田大 ×だったので最後まで悩む権利もなく大阪市大に進学することにした。

〜〜〜〜〜


〜振り返り〜

さて、進学前の思考を振り返ると完全に自分の私利私欲、快感に忠実で、将来の進路や経済的負担など一切考えないとんでもない思考回路である。こんなだから卒業して大学院にいる今でも将来の視野が決まってない(これは真剣にヤバい)。また、理由にほとんど他者が起因してないことはとても自閉的である。が常に理想や快感を求めて生きている自分らしいと言えば自分らしいと思った。

通って良かったのかと言うと卒業できたのだから良かったのだろう。結局自分のプライドと頭の悪さのおかげで選択肢がほとんどなかったので、その中の選択では悪かったとは思わない。

憧れていたパルフェWHITE ALBUMの主人公のような大学生活を送るにはいろいろと能力が足りてないとすぐに自覚したので、自閉的に生きることで補完してしまい、そのような欲求にもある程度満足感を覚えてしまっている(この感覚は誰にも理解されないと思う)。

とにかく卒業するのが楽だったし、無個性で無色透明な学風のおかげで周りに流される感覚を一切味わうことがなかったのがよかった。

閉鎖的で高校の延長のように流れるまま通う学生が大多数だが、自分の思想だけで生きている学生もそこそこいたし、その中でも気の合う人とも何人か出会えたのでそのことは本当によかったと思う。

人に勧めるような魅力はないし、特に自分の器を高めてくれる力もないけど、周りからそんなにアホとも思われず、大学名に囚われず自由に生きていける、真に近い無がある大学で本当によかった。あと2年ひっそりと学生であることを忘れかけながら学生生活を送りたい。